ママチャリで走る経営者の日常―オトバンク会長・上田渉ブログ

聞き入る文化を広めるオトバンク会長の上田渉のブログです。神保町界隈をママチャリで駆け抜ける姿を見かけたら、それは私かもしれません。

視覚障害者文化振興協会の顧問に就任しました

実はこの4月から、社会福祉法人視覚障害者文化振興協会に参画しています。
具体的には顧問として、収益化をはじめ、総合的なアドバイスをしています。

視覚障害者文化振興協会は、日本で唯一の視覚障害者専用ラジオ放送「JBS日本福祉放送」の運営母体です。JBS日本福祉放送がスタートしたのは1988年4月。日本財団の助成によりスタジオ設備や機器などが整備されたといいます。以来約25年の間、視覚障害者に向けてその日の新聞の読み上げや視覚障害者の職業として多い三療(あんま・はり・きゅう)関連講座、障害者福祉・就労支援関連情報を提供し続けてきました

他には、生活の質(QOL)を高めるための情報として、視覚障害者が一人でメイクをするための「ブラインド・メイク」を教える番組もあります。(ブラインド・メイクの存在を初めて知ったのですが、こちらのページを読んで、女性にとって化粧がどれだけ自信を与えるのかを知りました)視覚障害者にこれが必要だという情報をきちんと提供してくれる、非常に質が高いメディアです。

しかし、それだけ質が高いメディアにも関わらず、残念ながら、世の中にほとんど知られていません。
もっとやりようがあるのではないか。もったいない!
そう思ってお手伝いすることにしました。

多くのNPO社会福祉法人にとって、収入源の確保は大きな課題です。事業収入が弱いため、寄付金や助成金に頼っているというところも多いでしょう。では寄付が簡単に集まるかというと、決してそうではありません。寄付を集めるにしても、寄付させたくなるような仕組みをつくらなければなりませんが、その戦略が抜け落ちてしまっていることが多々あります。ブランドがあればまだ良い方ですが、そうではない団体は、困難を余儀なくされます。

私も創業前に教育NPOの立ち上げに携わりましたが、寄付金以外の収益モデルをうまく作れませんでした。その経験からロマンだけでは続かない、ソロバン勘定も同時に重要だと痛感し、ロマンソロバンのバランスを目指したビジネスモデルを練ってできたのがオトバンクです。

オトバンクで、大きな声では言えないような恥ずかしい失敗も重ねながら事業を進めてきた10年間。ここで得た経験を、少しでも視覚障害福祉の向上に役立てられればと考えています。今いろいろと企画も動いているので、新しい動きがありましたらまたお伝えしますね!


オーディオブック配信サービス - FeBe(フィービー)