ママチャリで走る経営者の日常―オトバンク会長・上田渉ブログ

聞き入る文化を広めるオトバンク会長の上田渉のブログです。神保町界隈をママチャリで駆け抜ける姿を見かけたら、それは私かもしれません。

スマホ+イヤホンはウエアラブル端末に限りなく近い

 近頃、Facebookバーチャルリアリティー技術を手掛けるオクルス社を20億で買収するなど、ウエアラブル端末が注目を集めています。

 先日「AnimeJapan 2014」というイベントに行ってきたのですが、その中で一番印象に残ったのが、SONYの展示ブースで見た、THE IDOLM@STER』の世界が疑似体験できるヘッドマウントディスプレイでした。

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 ヘッドセットをつけて見渡すと、そこはゲーム内に登場する「765プロ」事務所の室内。所属アイドルが事務所内のあちこちで喋っている様子を覗くことができ、非常に没入感が得られました。(装着用ディスプレイなので視野に限界があり、淵の黒いところが気になったため完璧な没入感まであと一歩といったところでしたが。また、立体音響ではなかったところも改善ポイントですね)いずれにせよ、こうしたバーチャルリアリティーを追求した技術は、今後のビジネスを考える上でも活用できるように思えました。

 翻って、視覚障害者の方にも体験可能なバーチャルリアリティー技術に関して言うと、バイノーラル録音という技術があります。これは、人の頭を模した人形の耳にマイクを設置した「ダミーヘッド」というシステムを使ったもの。この方法を使って録音を行うと、実際に自分の耳に届いているような音で録音ができるため、どの距離感で聴こえる、ということがよりリアルに体感できます。すなわち、視覚障害者の方でも立体感を感じることができるのです。

 こうした立体音響技術を駆使すれば、より没入感の得られるコンテンツを作ることができます。

 ウエアラブル端末が話題になっていますが、ヘッドホンやイヤホンはずっと昔からコンピュータと人間をつないできました。このように先進的な音の世界において、より臨場感を味わってもらうためにはどうしたらよいか。もちろん、聴覚だけでなく、視覚、体感覚などさまざまな疑似感覚と組み合わせることで、リアルに近づいていくことでしょう。

 今後はいかに没入感を得られるか、リアルに近づけるか、そうした視点もコンテンツに取り入れていこうと思っていますので、ぜひご期待下さい!


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